また、自由研究にコケを選ばれた小学生が来てくれました。
1組目のK君は、お母さんと一緒に学校周辺のコケを調べられるそうで
10種採集して来られました。
コケの観察会にも参加経験のある、コケ好き親子さんです。
タマゴの容器に丁寧に入たコケを実体鏡でじっくり観察していたK君は
独自の発想で色々なことを感じ取られる様子。
採集したコケの中に混じっていた2種の「コケでないコケ」を
理屈は抜きに、感覚で自分の目で見つけられました。
Kくんの感覚、すごいです。
混生しているコケも見つけることができて、1種ずつ紙にテープで貼って
名前を書き込んでいらっしゃいました。
お母さんも図鑑を見ながら名前調べをされていて、
今やK君の学校周辺では一番のコケ博士親子なのではないでしょうか。
2組目のT君は、すでに化石はプロ級、コケについても
「コケはともだち(リトルモア出版・藤井久子著)」を5年生の時に読破されていて
現在「校庭のコケ(全国農村教育協会・古木達郎他著)」を
愛読されているというかなりの識者です。
愛読されているというかなりの識者です。
コケのいろはとして習うようなこと(たとえば「胞子体」という言葉)は
すでに全部ご存知のようで、驚きました。
もっと驚いたのは、来館される前に歩いてこられた森で
靴下にくっ付いてきたという小さな小さなコケのひとかけを
大切そうに容器に入れて持ち込まれたことです。
普通ならゴミかと思ってつまみ捨ててしまいそうな
小さな小さなコケのひと枝だったのですよ。
▼それがこちら。チョウチンゴケの仲間です。
研究所の周りで採集したコケで
プレパラート作りにも挑戦しました。
お二人とも同じ小学6年生の男の子ですが
コケへのアプローチが全く違っていてとても興味深かったです。
2組ほとんど同時刻に見えたので、ご満足いただけるサポートができたかどうか
いささか心配ですが、無事終えられていることをお祈りします。
出来上がった自由研究が返却されたら、ぜひ見せてくださいね。
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